【月刊シニアビジネスマーケット4月号】『伸こう会グループ、自宅で最後まで を実現する、保険外サービスの新規事業を立ち上げ』が掲載されました | ニュース | ホームインステッド  

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2020年4月1日(水) 【月刊シニアビジネスマーケット4月号】『伸こう会グループ、自宅で最後まで を実現する、保険外サービスの新規事業を立ち上げ』が掲載されました


神奈川県内で介護・保育・障害者事業を展開する社会福祉法人伸こう福祉会を中核とする伸こう会グループは、米国に本拠をおき、世界13カ国で高齢者在宅支援事業を展開するホームインステッド社とマスターフランチャイズ契約を締結。日本市場において、「ホームインステッド・ジャパン」として、今年3月より神奈川県鎌倉市および周辺地域を皮切りに、本格的に事業展開を行うと発表した(契約締結は2019年4月)。

ホームインステッド社は、「高齢者とご家族の幸せな生活を実現する」をモットーに、現在、世界13カ国・1,200カ所以上の独立系フランチャイズ事業所を運営。年間8,000万時間に及ぶサービスを約9万人の「ケアギバー」と呼ばれる介護スタッフが提供する、在宅支援サービス事業の世界最大手サービスの1つ。日本では1998年から18年まで(株)ダスキンがフランチャイズ展開を行ってきた。

今回のマスターフランチャイズ契約は、伸こう会グループのなかで、コンサルティングや人材紹介を行う伸こう会(株)と米国・ホームインステッド社が契約を締結し事業を展開。伸こう福祉会とも連携する。伸こう福祉会の理事長で、ホームインステッド・ジャパンのゼネラルマネージャーも務める足立聖子氏は、

「介護離職や8050問題(80歳代の老親と仕事をもたない50歳代の子どもで構成する家族)など、介護保険法創設時と比較して、高齢者やその家族を取り巻く環境も変化し、新たな支援ニーズが生じています。公的な保険制度のなかでこうした社会的要請に応えるには限界があり、『自宅で最期を迎えたい』と願う高齢者本人や家族の課題を解決する新たなサービス提供のあり方が求められていました」。

続けて、「年齢を重ねることは必ずしも前向きなイメージばかりではありませんが、病気や認知症のある高齢者であっても、自由がありかつ選択が可能で、孤独が解消される生活を送ることにより、年齢を重ねることへのマイナスイメージを変える(ポジティブエイジング)ことができる、という思いがホームインステッド社と一致したことから、今回の契約締結に至りました」と話す。

ホームインステッド・ジャパンのサービスは、要介護や認知症などにより、介護施設や病院での生活を余儀なくされていた高齢者が「住み慣れた自宅で最期まで暮らす」という選択を可能にするもので、伸こう会グループが過去35年の事業経験で培ったノウハウとホームインステッドの在宅ケアの研修プログラムを統合。

具体的には、ケアプランに基づいてサービス提供が行われる介護保険制度の訪問介護サービスでは困難であった、利用者それぞれに即した「パーソンベースドケア」の考え方に基づき、「自宅内外での介護や家事などの援助」「外出時の付き添い」(通院、趣味の活動、学習・就労、冠婚葬祭など)」「生活機能に隣接する支援(ペットの世話、周囲との交流の継続、各種手続きの代行など)」「家族に対する支援(認知症をはじめとするさまざまな情報の提供や適切な関わり方についての研修)」などを1時間6,000円(長期利用割引あり)、24時間365日体制で提供する。高齢者のみならず”家族を支える”こともサービスの一環と考えている。

サービスを提供するスタッフ「ハーティー」(有資格者でなくとも可)の募集もスタートしており、2月末時点で28人が登録。伸こう会グループで働く介護職の兼職なども今後検討していく。

まずは地元・鎌倉市で立ち上げ、その後隣接する藤沢市、横浜市、さらには東京都内などへ広げていく構想をもっているが、向こう2年間は「ホームインステッドの理念を浸透させる」目的から直営のみの展開にどどめ、2年後の月間サービス提供2,600時間、顧客数95人を目標に掲げる。その後、地域での貢献が求められる社会福祉法人や訪問介護オペレーターなどを中心にFC加盟事業者を募っていくという。

月刊シニアビジネスマーケット No. 189(2020年4月発行)より

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